民主党栃木県連は、2月5日、社民党栃木県連、共産党栃木県委員会、LRT問題連絡会および地権者の会とともに、連名で「自治基本条例に基づく市民の意見が尊重されない宇都宮市が進めるLRTの導入に慎重を求める陳情」を国土交通大臣宛てに行った。
福田昭夫衆院議員、田城郁参院議員、斉藤孝明県議、今井恭男宇都宮市議、中塚英範宇都宮市議、5名の民主党栃木県連役員に加え、社民党、共産党各党の議員および市民団体代表、地権者代表ら19名が参加した。
宇都宮市は、市民合意が形成されないまま強行的にLRT導入計画を進めている。先般、視察を行った平石地区のルート変更においても地権者の理解を得られていないにもかかわらず、市は国土交通省に対し導入の支援を求める『軌道運送高度化実施計画』を提出した。
こうした実情を問題視し、この度の陳情行動を行った。
陳情書を手渡した福田昭夫県連代表は「宇都宮市が進めているLRT計画は、レールから敷設するため莫大な事業費がかかる新規事業であり、採算面等様々な問題を抱えている」と苦言を呈し、「民主党栃木県連が県内世論調査を行った結果、LRT導入については住民投票をすべきとの回答が7割を超えた。国交省では、県民・市民の声を受け止め、慎重に審査をお願いしたい」と申し入れた。
地権者代表者からは、「いかに危険な計画になるのか、現地を視察してもらいたい」と小学校裏を通るルートの危険性を具体的に説明し、「地域の安全、安心を守ってもらいたい」と切望した。
民主党栃木県連は、2月4日緊急幹事会を開催し、今夏に予定されている参議院選挙の候補予定者について協議した。
昨年末に沖智美氏の推薦を決定していたが、沖氏より一身上の都合による立候補辞退の申し出があったため、県連としてこれを審議ののち受理した。
また、新たな参議院議員候補予定者として、元NHK宇都宮放送局長の田野辺隆男氏(新人・55歳)を推薦することを決定した。
幹事会後に行った記者会見で田野辺氏は、「安倍政権の暴走を止めなければ、民主主義が危ない」と訴え、「様々な団体とも連携し、勝ち抜きたい」と決意を語った。
宇都宮市と芳賀町が整備を進めている次世代型路面電車(LRT)の導入ルートについて、宇都宮市は昨年11月、当初の導入予定ルートより大幅に変更した平石地区住民に対し、説明会を実施した。しかし、変更後のルートについて、地域住民から反発の声が多く上がっていることから、1月28日、民主党栃木県連および民主党・無所属クラブ(県議会派)、市民連合(宇都宮市議会派)は、現地視察および地域住民との意見交換を行った。
当初の導入予定ルートは、駅東側の鬼怒通りと並走し、新4号国道の高架をくぐり平石地区市民センター付近を通過することとしていた。しかし、柳田街道の交通渋滞を回避するため、当初ルートより南下させ平石中央小学校北側を通るルートへ変更となった。
地権者達は、(1)ルート沿線世帯の生活環境の悪化、(2)平石中央小学校周辺安全性の低下、(3)住人に対する行政の不誠実な対応、この3点を強く問題視しており、知事・宇都宮市長に対しても現地視察を要望したが、「未だ行政側からの対応は何もない」と憤った。
意見交換に参加した地権者は「子どもたちの登下校時の危険性が増すことが心配」と安全性を危惧する声や「学校の敷地が削られることなど、住民に計画内容が浸透していないにもかかわらず事業が進んでいる」と不安を口にした。
視察後、福田昭夫県連代表は「今回のルート変更には課題が山積している」と指摘。「突如のルート変更に地元の方々は戸惑っている。それにもかかわらず住民合意を得ないまま、事業が進行していることは遺憾である」と強調した。
宇都宮市は国土交通省に、軌道上の特許取得に向けて『軌道運送高度化実施計画』を提出している。民主党栃木県連は、これに対し同省へ特許申請を慎重に扱うことを求める要望書を2月上旬に提出する予定。
視察参加者:福田昭夫衆院議員、佐藤栄県議、斉藤孝明県議、松井正一県議、平木ちさこ県議、船山幸雄県議、中屋大県議、山田美也子県議、今井恭男宇都宮市議、中塚英範宇都宮市議、真壁英敏宇都宮市議、駒場昭夫宇都宮市議、山本正人宇都宮市議、落合誠記壬生町議、柏倉祐司秘書
「民主党栃木県連(代表:福田昭夫衆院議員)」ならびに県議会会派・「民主党・無所属クラブ(代表:佐藤栄県議)」は1月25日、県庁にて「2016年度県当初予算及び政策推進に関する要望」を県知事に行った。
今回の要望内容は、新規9項目も含め全体としては32項目となった。
要望書提出にあたり佐藤代表は『財政の健全化』、『指定廃棄物最終処分場問題』、『LRT整備に対する対応』の3項目について「県の課題として対応を考えていただきたい」とした。
これらの要望について、2月5日(金)に福田富一県知事より「平成28年度当初予算では、収支均衡予算の編成を基本としつつ、『とちぎ元気発信プラン』及び『とちぎ創生15戦略』に掲げる施策を積極的に推進するほか、平成27年9月関東・東北豪雨災害を踏まえた防災・安全対策など当面する県政の重要課題にも的確に対応する」との回答を受けた。
その後の記者会見で佐藤代表は、「財政健全化という意味では堅持されており、予算全体としては一定程度の評価するが、『LRT整備に対する対応』及び『指定廃棄物最終処分場問題』の2項目については隔たりや疑問をもっている」と述べた。
<要望内容>
【具体的な要望事項】 | |
1.ブランド力強化と発信力強化について | 17.生活困窮者支援について |
2.「首都圏2016年問題」への取り組みについて | 18.DV被害者支援事業に係る民間団体への運営費補助について |
3.地方創生に向けた協働事業の推進について | 19.病児・病後児保育施設の充実について |
4.財政の健全化について | 20.とちぎの活力向上に向けた産業振興について |
5.ふるさと納税制度の利用促進について | 21.観光政策の推進と「とちまるショップ」のあり方について |
6.独自規制の早期見直しについて | 22.新しい栃木の農業戦略について |
7.消費者行政の活性化について | 23.TPP大筋合意に伴う本県農業への影響とその対策について |
8.関東・東北豪雨災害を受けての自然災害対応の見直しについて | 24.米価下落対策と国の農政改革を踏まえた対応について |
9.指定廃棄物最終処分場問題について | 25.社会資本整備の推進について |
10.未来につなぐエネルギー戦略の促進について | 26.LRT整備に対する対応について |
11.森林・林業・木材産業の振興について | 27.とちぎ教育振興ビジョンを踏まえた本県独自の少人数学級の推進について |
12.野生鳥獣害対策について | 28.ネットトラブル対策事業の充実について |
13.県立がんセンターの経営形態の見直しにおける県の対応について | 29.本県の魅力ある教育の充実について |
14.介護保険制度改正及び介護報酬改定への対応について | 30.主権者教育と投票参加への取り組みについて |
15.障がい者差別解消の推進について | 31.交通事故抑止対策について |
16.子どもの貧困対策について | 32.特殊詐欺対策について |
<要望事項と回答>
「2016(平成28)年度県当初予算及び政策推進に関する要望書に対する回答」
民主党女性議員ネットワーク会議北関東ブロックは、1月から開始された『女性のための政治スクール』の合同研修会を小山市内で開催。本県をはじめ、群馬、埼玉、茨城から一般参加者および女性議員約30名が参加した。 本県を代表して進行役に立った平木ちさこ県議は、「今日の講演を聞いて、声と体を軽くする方法を身につけ、今後の皆さんの生活に役に立てていただきたい」と述べた。 北関東ブロック世話人のあべともよ群馬県議は、「今日の講演内容でもある声を活かしてコミュニケーションをとることは、どんな場面においても有益なものになる。また、1月から開始した『女性のための政治スクール』の中でも経験することを、今後の皆さんの生活に活かし、充実したスクールにしていただきたい」とあいさつした。 研修会では『心と体が軽くなる「ハッピーボイス・トレーニング」?明るい声で気持ち良く話しましょう?』と題し、声と話し方コーチの山口容子さんが講演を行った。 参加者からは「声に自信がない」、「感情の起伏が声色にでてしまう」、「加齢とともに低音になってしまった」と様々な声に関する悩みが出され、発声のためのウォーミングアップや呼吸法などを学んだ。 山口氏は「ボイストレーニングといっても大きな声を出すだけではない。今日行った方法を日常の中で少しずつ取り入れていただき、話し方の印象をアップしていってほしい」と締めくくった。 講演を聞いた参加者からは、「自分の癖や弱点などがわかり、今後生活の中にボイストレーニングを取り入れていきたい」等、成果を実感した感想が多く寄せられた。