9月6日、宇都宮市内にて民主党青年委員会北関東ブロック(所属県連:栃木県・埼玉県・茨城県・群馬県)事業として、栃木県連青年委員会および連合栃木青年委員会共催により、「拉致被害者・家族支援活動についての講演および街頭活動」を開催した。
講演では、特定失踪者問題調査会理事の村尾建兒(たつる)氏が「北朝鮮による拉致問題の現状と被害者・家族支援について」と題し、拉致問題の現状や会の活動内容を説明した。
村尾氏は日本政府の取り組みに対し「特定失踪者が拉致被害者として認定されても、日本政府から家族へは情報が何も開示されない」と非難。「北朝鮮と日本政府の交渉だけで中途半端な形で解決されてしまうことが一番恐ろしい。全員を救済するためには、世論の声が重要だ」と訴えた。
また、講演では小山市出身で特定失踪者の安西正博さんの父、茂雄さんも出席し、拉致被害者家族の思いを強く訴えた。
安西正博さん(当時27歳)は、18年前の1996年4月14日に勤務先のある愛知県名古屋市の社員寮から失踪。当時茂雄さんは息子の行方を探すため、名古屋市を何度も訪れ、情報収集をするなど苦悩な日々を送ったと話した。「息子は絶対に生きている。1分1秒でも早く日本の土を踏ませて、日本の空気をいっぱい吸わせてあげたい。そのためにも皆さんの協力が必要。私たちの背中を押してほしい」と涙を浮かべながら訴えた。
その後、JR宇都宮駅西口にて村尾理事、安西さんとともに拉致被害者の早期救出、解決を日本政府に求める署名活動などを行った。