7月21日から22日にかけて都内にて「2014女性議員ネットワーク会議 総会・研修会」が開催された。
「女性議員ネットワーク会議」は様々な政党に属する全国の女性議員をメンバーとした団体で、当日も全国から100名が参加した。
初日は全体会から始まり、世話人紹介、2013-2014年度活動報告、2014-2015年度行動計画(案)、アピール(案)、海江田代表に宛てた要望書(案)が提案された。
その後、埼玉県で行っている貧困の連鎖を断ち切る取り組みとしての教育支援事業(アスポート)について「子どもの貧困について」と題し、服部孝埼玉県福祉部社会福祉課主幹が講演を行った。
埼玉県は2010年9月から「生活保護受給者チャレンジ支援事業」として自立支援を開始。埼玉県から委託を受けた民間団体が「教育・就労・住宅」の三つの分野から生活保護者へ支援を行っている。講演では、教育支援事業を主に取り上げ、深刻な実情の説明があった。
次に、石巻市立病院開成仮診療所所長の長純一医師が「被災地石巻の地域包括ケアへの取り組み」について講演し、石巻の地域包括ケアの現状と課題を訴えた。
その後、南部美智代連合副事務局長が「男女雇用機会均等法について」とする講演で、均等法の内容と社会に及ぼした影響について説明した。
2日目は、「『学び合い』- 一人も見捨てない教育を目指して-」と題し、西川純上越教育大学教授が、現在の教育現場の実情について講演した。教授が実践している子どもが自分たちで学び合い、教え合う「学び合い」の授業における成果も報告された。
その後、「民主党の少子化・男女共同参画政策について」党少子化・男女共同参画特別部門役員との意見交換が行われた。参加者からは、待機児童、放課後児童保育、就労・復職支援等について、様々な質問、意見が出された。
総会では、郡和子男女共同参画委員長が民主党を代表してあいさつし、「統一選に向けた取り組みに尽力いただきたい」と総力戦を求めるとともに、「民主党のクオーター制についてもっとはっきり示していきたい」と要望した。
そして、行動計画およびアピールが決議。海江田代表へ宛てた要望書を議決した後、党少子化・男女共同参画内閣特別部門会議座長である神本美恵子参議院議員と郡和子男女共同参画委員長へ手渡された。
また、今年はブロック世話人の改選年であり、北関東ブロックからはあべともよ群馬県議が選任された。