6月5日から9日にかけて降り続いた大雨により、栃木県内の二条大麦、六条大麦等に甚大な被害が及んだ。
5月下旬から高温の日が続いたことも影響し、実が穂についた状態で発芽する「穂発芽」が県内全域で発生。発芽した麦は品質が落ち、ビール原料として出荷できなくなる。
栃木県農政部農政課の発表による被害総額は約23億円。そのうち、収穫量日本一の二条大麦が大半を占め、二条大麦の被害額は年間産出額33億円(2012年産)の6割に相当する19億5600万円に上った。また、六条大麦などでも同様の被害が出ている。
民主党栃木県連は、6月16日栃木県河内農業振興事務所にて、県内の被害状況のヒアリングおよび、宇都宮市内の二条大麦の圃場を訪れ被害状況に関する現地調査を実施した。
担当者からは「前代未聞の自然災害。円滑な経営再建に向けて、早期に農業共済金が支払われるよう、関係団体へ適切な指導を行う。」と説明。被害範囲は県内において5000ヘクタールを超えており、深刻な状況が報告された。
民主党栃木県連(代表:福田昭夫)および民主党・無所属クラブ(代表:佐藤栄)は、福田富一栃木県知事に対し、「大雨による二条大麦等の穂発芽被害に関する緊急要望書」を提出。今回の被害は極めて甚大であることから、次期作に向けて耕作意欲を減退させないよう適切な営農指導を行うことや早期に農業共済金が支払われるよう要望した。
【県連役員参加者】佐藤栄県議、松井正一県議、斉藤孝明県議、今井恭男宇都宮市議、田城郁参議院議員(代理)