民主党栃木県連は、5月23日宇都宮市内にて約300名の代議員参集のもと、「第19回定期大会」を開催した。
代表挨拶に立った福田昭夫県連代表は、2013年の参議院選挙後、自身が就任した以降に行われた中間自治体選挙、衆議院総選挙、先般の統一地方選挙を振り返り、「党員・サポーターの皆様からのご支援、ご協力のおかげにより、ようやく栃木県連としての統制がとれ、以前の力に戻りつつある」と謝意を示した。
そして、安倍政権の暴走について言及。アベノミクス、TPP参加交渉、労働者派遣法改悪、社会保障の崩壊、安全保障法案の5つを列挙し「日本が、戦後70年で築き上げてきた素晴らしいものをすべて壊していく安倍政権には退任してもらう」と強調した。
また、来年予定されている参議院選挙、知事選挙、宇都宮市長選挙に候補者を擁立し、「地方から安倍政権の独裁に歯止めをかける」と述べ、「県民・市民の声がしっかりと通る民主主義を取り戻すために、一致団結して取り組んでいく」と固く決意した。
当日は約20名のご来賓にお越しいただき、鈴木誠一栃木県副知事、佐藤信鹿沼市長、赤羽根正夫栃木市副市長、加藤剛連合栃木会長、業界団体の代表者の方々からご祝辞をいただいた。
また、本部役員代表者として枝野幸男幹事長が来県。枝野幹事長は衆議院総選挙、統一地方選挙において、民主党が大変厳しい中にあってもご支援いただいた党員・サポーターに感謝の意を表し、「栃木県連が地道に歩んできた結果が今日に至る。民主党の明るい展望を踏み出している栃木県連においては、安倍政権の独裁を止める力となってほしい」と力を込めた。そして、民主党の目指す社会について「自民党は即効性を求めているのに対し、民主党は持続可能性を求めている」とし、「その違いを物語る典型が労働法制だ」と指摘。「労働者派遣法改悪や残業代ゼロ法案などの目先の利益、目先の景気ばかりを追求する安倍政権と戦っていく」と述べた。
次第に沿い、活動報告・活動計画へと進行。登壇した松井正一県連幹事長は、昨年の衆議院総選挙において、安倍政権に代わる選択肢や、政策内容での存在感を示すことができなかった点について深く陳謝。その一方で、安倍政権のほころびが目立ち始めていることを指摘し、「国民の皆様がその危うさに気づき、意識の変化を先般の統一地方選挙の結果において感じ取られた」と述べた。そして、「今日の定期大会を再挑戦のスタートとし、民主党の再生はここ“とちぎ”から実現していく」と表明した。
また、今年は役員改選の年であり、新役員体制が満場の拍手で承認された。
そして、民主党再生に向け、地方組織を確立し、同じ志を持つ多くの仲間の当選に向けて結集することを誓った『中間自治体選挙に勝利する特別決議』が提案。了承された後、8月30日告示、9月6日投開票の鹿沼市議会議員選挙に立候補予定の大貫毅、島田一衞両候補予定者から必勝に向けて力強い決意が述べられた。
大会最後に栃木県連の結束と自治体議員選挙全員の必勝に向けた『頑張ろう三唱』を参加した党員・サポーターとともに行い、幕を閉めた。
定期大会終了後、「安倍政権の暴走をただす全国キャンペーン」の一環として県連役員は枝野幹事長とともに益子町、宇都宮市内の2カ所で街頭演説を行った。
街頭演説では「安倍政権の目論みによって戦後70年かけてこの国の先輩たちが作り上げてきた日本の宝が壊されようとしている」と枝野幹事長は懸念を表明。「国会の中だけでは限界があるのでそのことを多くの国民の皆様に知っていただき、国民の皆様の声を背に受けて、その流れを何とか食い止めていきたい」と強く訴えた。