7月5日から6日にかけて都内にて「2015女性議員ネットワーク会議 総会・研修会」が開催された。
「女性議員ネットワーク会議」は様々な政党に属する全国の女性議員をメンバーとした団体で、当日は栃木県連から平木ちさこ男女共同参画委員長が参加。全国からも110名が集まった。
初日は全体会から始まり、総会で提案する2014-2015年度活動報告、2015-2016年度行動計画(案)、アピール(案)、岡田代表に宛てた要望書(案)の内容について事前に確認した。
その後研修会が2枠実施され、研修会(1)での「女性議員を増やすための環境整備」については、12グループに分かれワークショップ形式にて統一選の経験を共有した。各グループでは「家事や育児、介護との両立」、「選挙経験のあるスタッフの不足」、「資金面」、「ロールモデルの少なさ」など女性が立候補し、政治の場で活動していくことの厳しさが多く発表された。
次の研修会(2)では「各議会の取り組み紹介と意見交換」として、子宮頸がんワクチン被害、市民活動促進条例、性暴力被害等の課題が取り上げられた。
2日目の研修会は、映画「みんなの学校」の上映会から始まった。この映画は、大阪市住吉区にある大阪市立大空小学校の取り組みを長期にわたり追い続けた教育ドキュメント。
大空小学校は、子ども、教職員、地域住民が一体となって-すべての子どもに居場所のある学校づくり-を目指している。特別支援学級を設けず、すべての子どもたちが同じ教室で学び『みんなでつくる、みんなの学校』をスローガンに、子どもたち一人一人も協力し合いながら学んでいく姿が映されていた。
次の研修会では「多様な人々との共生社会づくり」と題し、前参院議員で現在はLGBT政策情報センター代表理事を務める尾辻かな子さんからLGBTの人たちを取り巻く環境や課題について講演。
その後、党の政策説明があり(1)安全保障、(2)労働法制、漏れた年金、(3)第4次男女共同参画基本計画、(4)女性活躍法案(5)性犯罪者被害者支援、選択的夫婦別姓、(6)インクルーシブ教育について説明された。
総会では冒頭、神本美恵子男女共同参画推進本部長があいさつに立ち「クオーター制を導入させるためには、さらなる女性候補者の擁立をすることが必須」と訴え、そのために女性政治家養成の政治スクール・セミナーを各ブロックにて開催することを要請した。
そして、行動計画およびアピールが決議。岡田代表へ宛てた要望書を議決した後、ブロック世話人から岡田代表へ手渡された。
要望書を受け取った岡田代表は「先般の統一選では女性議員の議席数が17.6%と十分な結果を出せなかった」と振り返り、「4年後には今より多くの女性候補を育てていく」と強調。そのために「『候補者公募』と『政治スクール』を早急に成し遂げ、候補者の倍増に向けて尽力していく」と締めくくった。