11月16日・17日、都内にて民主党本部主催の「2015年度民主党地方自治体議員フォーラム総会・全国研修会」が開催され、全国から約500名が出席。本県からも自治体議員フォーラム栃木に所属する議員および事務局を含めた9名が参加した。
総会では、統一自治体選挙の結果、自治体議員局の取り組み、フォーラム研修会等の開催状況、今後の課題が報告・提案された。
党代表挨拶にたった岡田克也代表は通常国会を振り返り「安保法制についてしっかりとした議論を行った。同時に地方においても国民に地方議員が語りかけ、尽力してくれた」と敬意を表し、「その結果、今まで政治に関心のなかった若い世代が声を上げた。これは民主主義の始まり。この声をこれからもひとつの大きな力として参議院選挙に臨んでいきたい」と述べた。
また、民主党の年内解党が報じられたことにふれ「党として大事な時期に大変なご迷惑をおかけした。様々な議論があってもいいが公の党が軽率に解散などと語ってはならない。私たちは都道府県連、地方議員、党員・サポーターの皆さんから支えられており、国会議員政党ではない。国民の期待を裏切るわけにはいかない」と陳謝した。
岡田代表は今後について、「このまま安倍政権が続けば希望のない日本になってしまう。そうならないためにも、野党が結束し現政権に立ち向かう責任がある。強い決意をもって前へ進んでいく」と力を込めた。
研修会では、「リベラル保守という構想-安倍政権に対峙するために-」と題し、中島岳志北海道大学公共政策大学院准教授が講演。また、長妻昭民主党代表代行が「民主党のこれまでの取組みとめざす社会について」の講演を行った。
2日目は、「民主党の農業政策について」、「格差是正に向けて」、「18歳選挙権の実現を受けて」と3つの分科会が行われ、参加者は希望する分科会に出席のもと党の政策等について学んだ。
塩谷町が指定廃棄物最終処分場の建設候補地に選定されている問題で、民主党栃木県連は11月6日、栃木県と県市長会、県町村会に白紙撤回を求める申し入れを行った。
県内候補地の選定にあたっては、県知事や県内各市町長、さらには識者などを中心に選定手法の議論がなされ、一昨年12月には『降雨により河川が氾濫した場合に浸水が想定される区域を除外する』と決定された。この確定内容をもとに環境省が塩谷町内の現候補地を選定、現在に至っている。
県庁内で知事宛の申し入れ書を県環境森林部長に手渡した福田昭夫県連代表は、9月の豪雨によって候補予定地内を流れる河川が氾濫し、浸水、冠水した事実にふれ、「50年に一度と言われた豪雨によって浸水した現実を見れば、改めて現候補地が不適地であることは論をまたない」と指摘した。
そのうえで、選定手法等の議論に参加してきた知事に対し、選定条件に合致しない現在の選定について“白紙撤回”を表明するよう申し入れた。
また、「特措法に基づく基本方針を見直すよう環境省に申し入れていただきたい」と要望した。
申し入れを行った県連役員4名は同日、県市長会長、県町村会長宛の申し入れも各事務局を通じ行った。
民主党栃木県連は10月20日、塩谷町の指定廃棄物最終処分場候補地選定の白紙撤回を求める申し入れを環境大臣宛に行った。
環境省が10月14日に行った9月の豪雨による候補地内の影響調査後、環境大臣が「対策を講じれば被害を防げる」などと、建設ありきの発言をしたことに抗議した。
環境省内で鎌形環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部長に申し入れ書を手渡した福田昭夫県連代表は、候補地選定にあたり『洪水浸水地域は対象外』とする同省の規定を引き合いに、「(同省が)水が覆ったことを認めた以上、塩谷町が不適地かつ選定対象外地域であることは明白。白紙撤回し、原理原則に立ち返り再度選定作業を行うべき」と指摘した。
同席した塩谷町を選挙区とする船山幸雄県議も、選定条件に満たないことが証明されたにもかかわらず「少し水が被ったから全部が駄目という短絡的な考えではなく」などとした同省関係者の発言にふれ、「論外。矛盾した論理を投げつければ町民の不信感が更に強まるだけ」と断じた。
9月23日、民主党栃木県連は指定廃棄物の処分場候補地(塩谷町)を訪れ、台風18号による豪雨被害の状況を視察した。
今回の視察は、塩谷町の協力を得て、見形和久塩谷町長をはじめ関係者同行のもと塩谷町寺島入の建設予定地へ向かった。
現地約1km手前で、建設予定地に続く林道を土砂崩れと崩落が車両の通行を遮っていたため、一向はその先徒歩で移動。
予定地内では至る所で土砂崩れや倒木、そして地内を流れる西荒川の冠水が引き起こした土砂の堆積や巨大な石の散乱、さらには浸食により依然より拡がった川幅を確認した。
これらの状況を前に参加者からは「これが適地とは到底思えない」と感想がもれた。
視察後の会見で福田昭夫県連代表は、当敷地内の建設について「自然の力は想定外。将来更に大変なことになるという予告だった大雨災害だったのではないだろうか」と安全性を保つことは不可能との認識を示したうえで、「これらの状況を改めて環境省に伝えるとともに、白紙撤回に向けて引き続き活動を続けていく」と語気を強めた。
【視察参加役員】福田昭夫衆院議員、佐藤栄県議、松井正一県議、船山幸雄県議、平木ちさこ県議、島田一衛鹿沼市議、川添芳廣幹事
9月7日午後から10日までに降り続いた豪雨は、県内各地で甚大な被害をもたらした。
民主党栃木県連15日、鹿沼市内にて現地調査を行った。
鹿沼土木事務所にて被害状況の説明を受けた後、一行は被災した現場8カ所を視察した。
被災農家や浸水被害にあった住民からは「早く普段の生活に戻りたい」等の切実な声が寄せられた。
視察に参加した佐藤栄県連副代表は、「一刻も早い復旧に向けて、支援制度の適用等も視野に関係自治体に働きかける」とした。
早速、民主党栃木県連と県議会会派「民主党・無所属クラブ」は連盟にて県知事宛の「台風18号による豪雨広域水害に関する緊急要望」をとりまとめ、同日、県庁内にて鈴木副知事に要望書を手渡した。
【視察参加者】福田衆院議員、佐藤県議、松井県議、斉藤県議、加藤県議、平木県議、船山県議、山田県議、中塚宇都宮市議、大貫鹿沼市議、島田鹿沼市議、石川鹿沼市議