11月8日「民意なきLRT導入を阻止する会」は宇都宮市役所において、11月5日に提出した「条例制定請求代表者証明書交付申請書」をうけて宇都宮市長より交付される「条例制定請求代表者証明書」を受け取った。

この証明書の発行とともに住民投票条例制定に向けた署名活動が告示となった。
証明書受け取りの後開かれた記者会見において上田代表は、「この日を待ちに待っていた。たくさんの受任者の方にご協力いただくとともに、私たちも新たな決意で取り組んでいく」と表明した。

その後、署名活動の開始と新事務所の開設について瀧田事務局長より説明があり、「LRT導入については、まだまだ周知されていない。この署名活動は、LRTに反対賛成を問わず、多くの方にご協力いただきたい」と述べた。

署名期間は11月8日(金)から12月8日(日)まで。宇都宮市選挙管理員会への提出は12月13日(金)となる。
民意なきLRT導入を阻止する会」新事務所:宇都宮市宿郷1-15-8 TEL・FAX028-632-6800

証明書を受け取る上田憲一代表

11月5日、「民意なきLRT導入を阻止する会(以下、阻止する会)」は宇都宮市長に対し、条例制定請求代表者証明書交付申請書を提出した。
今回の提出は、阻止する会がLRT導入の是非を問う住民投票条例制定に向け、署名活動を行うために必要な条例制定請求代表者証明書の発行を宇都宮市長に対し求めるもの。
宇都宮市長は、条例制定請求代表者が宇都宮市選挙人名簿に登録されていることを確認し、条例制定請求代表者証明書を交付、その旨を告示する予定。告示された日より署名活動が開始となる。
提出後、上田憲一代表は「LRTは今ある交通体系を大きく変えてしまうため、民意なくして建設するものではない。条例制定請求が身になるものになってもらいたいので、市民の皆様にはご協力いただき、署名活動を成功させていきたい。」と意気込みを述べた。
宇都宮市長より11月8日に証明書が発行される予定であり、告示があった日から1ヵ月間の署名期間となる。

条例制定請求代表者証明書交付申請書を提出する上田憲一代表と阻止する会役員

自治体議員フォーラム栃木および連合栃木議員懇談会共催により、11月1日から2日にかけて会員9名が参加し、県内外5か所の視察を行った。
まず始めに訪れたのは、大田原市佐良土にある「栃木県水産試験場」。この施設は、県特産魚の増殖や養殖を積極的に増進することと、さらにこれらの地域資源や生産物を有効活用することを目的に試験研究を行っている。
参加者は、栃木県水産試験場で養殖魚生産技術により開発した「ヤシオマス(大型ニジマス)」の説明を受けた。ヤシオマスは、卵を持たないため、成熟による劣化が少なく、周年安定した品質で出荷できることが特徴。
また、ミヤコタナゴ等の希少魚の生息状況の調査や、放射線セシウム汚染状況モニタリング調査を行っている施設を見学した。

【説明を聞く参加者】

【研究施設の見学】

【希少魚ミヤコタナゴの調査施設】

次に、大田原市須佐木にある酒蔵を訪れた。栃木県では「とちぎの地元の酒で乾杯を推進する条例」を12月の県議会に議員提案、来年1月の施行を目指している。
今回、90年以上の歴史を持つ南部杜氏自醸酒品評会でも毎年素晴らしい成績を 収めている栃木県内でも有数な老舗酒造蔵の渡辺酒造で、蒸した米を冷やす放冷機や麹室やもろみなど、一連の作業工程を見学した。
渡辺酒造の先代は新潟県の出身であり、明治時代に那珂川町に蔵を間借りして財を得、その後、現在の大田原市に場所を移し、現在は5代目が杜氏となり酒造りをしている。朝日の昇る東側で興したことを銘柄に由来とする「旭興」は、水は軟水を使用し、お米は山田錦など4種類を使い分けて造られており、多くの方に愛され続けている。

【渡辺酒造にて酒造の見学】

茨城県大子町にある「山田ふるさと農園」に移動。山田ふるさと農園は、町への定住促進および町有遊休地の利活用、地域の活性化を推進することを目的とし、町所有の一部を16区画に整備し、農園付きの住宅用地として20年間無償で貸与されている。
居住条件は大子町外に住所をおくおおむね65歳以上の方で、現在は、16区画中14区画に居住。
その中の千葉県から移住してきたご夫婦に、趣味で陶芸をしている工房や作品を見せていただいた。
地域での暮らしやすさについて伺うと、「不便さは感じないが、引っ越してきた当初は地元の方との交流が難しく、お互い接触はなかった」と振り返ったが、現在は、「ふるさと農園に地元の方をご招待する形で農業や陶芸、趣味を通じて親睦が深まっている」と、満足そうだった。

2日目は袋田の滝を見学。華厳の滝、那智の滝とともに日本三大名瀑に挙げられ、冬には氷瀑と呼ばれる滝が凍結する現象が見られる。昨年は6年ぶりに全面凍結したとのこと。観瀑トンネルや観瀑台との設備整備費5億円はすべてチケット収入で賄われた。

次に、茨城県水戸市にある茨城県立歴史博物館にて「はにわの世界」の展覧を見学。
栃木県内からも壬生町や小山市、真岡市の古墳から発掘された埴輪が展示されていた。

【山田ふるさと農園の視察】

「民意なきLRT導入を阻止する会(上田憲一代表)、以下『阻止する会』」は10月26日(土)、27日(日)の両日、いずれも宇都宮市内において「受任者(署名収集人)事前説明会」を開催した。

宇都宮市が導入を進めるLRT(次世代型路面電車)。
阻止する会は、発足以来、この事業の賛否を宇都宮市民の投票をもって決定するよう求めていたが、先日、住民投票を求める署名活動の実施を決定した。
この署名活動には『受任者』といわれる署名を集める方が必要となり、開催した説明会はこの『受任者』を対象に具体的な署名方法等について瀧田剛也事務局長が説明を行った。

上田憲一代表は「宇都宮市には似合わない、邪魔になるLRT導入を何としても阻止しなくてはならない。この署名活動はその第一歩。自身と確信をもって署名活動に取り組んでいただきたい」とあいさつした。

参加者は署名集めの方法や受任者となる資格、さらには今後に日程等について熱心に聞き入った。また、LRTが導入された際のデメリットについて何も公表しないことや市民の声を無視した市の姿勢等に会場から不満の声が相次いだ。

なお、署名活動は11月初旬から実施される。

あいさつする上田代表

説明する瀧田事務局長

満席となった会場

10月25日(金)、県政記者クラブにおいて、「民意なきLRT導入を阻止する会」は受任者(署名収集人)説明会の開催および請求代表者証明書交付申請の提出日について記者会見を行いました。

冒頭、上田憲一代表より本会の活動について、7月28日の結成以来、本会の考えに共感していただく多くの市民の方々によって活動の輪が拡がってきていることを説明。
また、本会の目的であるLRTの導入について賛否を問う機会とする住民投票条例の制定について、「導入の是非を民意によって判断していただきたい。そのためにも、多くの方に受任者になっていただき、署名活動を積極的に行っていかなくてはならない。私たちの活動にご理解いただきたい」と協力を求めました。

続いて瀧田剛也事務局長より、受任者(署名収集人)説明会および請求代表者証明書交付申請の提出日や受任者(署名収集人)説明会が、10月26日(土)10時から栃木県教育会館と10月27日(日)15時からとちぎ健康の森にて2日間開催する旨の説明がありました。
請求代表者証明書交付申請は11月5日(火)に提出し、その後34日以内に証明書が交付され署名活動の開始となります。
瀧田事務局長からも、受任者および署名活動について多くの方にご協力いただけるよう強く要望しました。

なお、民主党栃木県連は、「民意なきLRT導入を阻止する会」に所属し共に活動を続けています。

会見する上田代表(左)と瀧田事務局長